いろいろと
ふと金木犀の香りの香水がほしくなってネットサーフィンをしていたら,小さなころのことを思い出して眠れなくなってしまった。
オレンジの小さな花をつける木の名前が金木犀であることを教えてくれたのは祖父だった。祖父は私を抱っこして,おじいちゃんはこの香りが好きなのだと言っていた。
このことは毎年金木犀の香りがするたびに思い出すもので,祖父が元気だった時にはじいちゃんてロマンチストやなとか,そういうことしか思わなかった。祖父が倒れた数年前からは,またじいちゃんはこの香りを嗅いで季節を感じられるだろうかとかそういう心配もあって。
今はもう金木犀はおじいちゃんはいないのだと再確認させられるものになってしまった。
祖父の死から半年経って,やっと祖父がいなくなったことを認められるようになったのか,感情が現実に追い付いたのか分からないけど,つらくてたまらない。
たぶんこういうかなしさつらささみしさをひっくるめたものが「悼む」ということなんでしょうね。