緩やかに憂鬱

日常(病み気味),書評など

12/15読んだ本の感想

ときどき読書熱が再熱し,がーーっと本を読んでしまう。

私はあまり体力がなくて(最近はそういう言い訳をしている)忙しいときは本当にしなくてはいけないことしかできなくて,読書はしたいのだがなかなかできない。今は少し暇になったのと,読書熱がアツイのもあって源氏鶏太の「御身」を読んだ。

 

御身 (ちくま文庫)

御身 (ちくま文庫)

 

あらすじは

矢沢章子は突然の借金返済のため自らの体を売ることを決意する。しかし愛人契約の相手・長谷川との出会いが彼女の人生を動かしてゆく。(筑摩書房HPより)

となっている。弟がちょっとそれまじでどうなんという借金を作ってしまい,主人公は契約愛人となるが,契約相手の長谷川がいい人でお互いに惹かれていくがいろいろありしかし最後は源治鶏太らしいご都合主義のようなハッピーエンドで終わる。

普通に面白かったが,いろいろもやもやするところはあり。しかし多少のもやつきには目をつむるべきなのか?と思ったり。源治鶏太はいつも読んだ後に若干の不快感(というか釈然としなさ?)が残るのだが,今回もそうだった。でも昔の話だしこんなものだろうか。

さらっと読めて昭和の香りを体験したい場合にはお勧めです。私もなんだかんだ書いてるけど好きではあります。