緩やかに憂鬱

日常(病み気味),書評など

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猛烈にお腹が空いている。
朝起きてから、食べるものがなくて(食べるものはあるが食べたいものがないという意)豆乳一杯とさかなのすり身のてんぷらを一つ食べた。健康的なようで不健康である。


お腹が空いたまま読みかけの本をやっつけた。

読んだのは戸川昌子の「緋の堕胎」。

 

緋の堕胎 (ちくま文庫)

緋の堕胎 (ちくま文庫)

 


読書中は、なんで私こんな本読んでんのかな?と買ったことを後悔したり不快感で気持ち悪くなったりした。しかし面白い。吐き気がするような展開、目を背けたくなる描写ばかりだがそれでも読ませるのはすごい。扇情的でグロテスクであるので中二や高二のころに読んでいたら大興奮であったろうと思われる。
最初は通学電車の中で読んでいたのだが、途中で家で読む用の本に切り替えた。少しページを開いただけでもあらあら……といったような単語のオンパレードなので、となりに座った人が人の本を盗み見する憎むべき悪癖を持っていたらと思うと懸命な判断であっただろう。
お気に入りは「嗤う衝立」。